本・映画の紹介

『最高裁に「安保法」違憲判決を出させる方法』生田暉雄著

2016年8月12日

タイトルにある安保法を死刑制度に置き換えても違和感なく読める本だ。つまり、なぜ最高裁が違憲判決を出せないかの理由を占領期の「砂川判決」の政治的背景の説明から始め、それ以降、上しか見ないヒラメ裁判官化が進行し、まれに下級審で違憲判決が出ても上級審でひっくり返る。しかし絶望してはならないと著者は説く。選挙に行くように市民がいくつもの裁判を起こし、たとえ負けても市民が主権者であることを明確にしていくことを訴える。
〔三五館、1400円+税〕

  2016年8月12日 15:05:37  [forum90]

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