主催イベントのお知らせ

フォーラム90が主催するイベントの情報をお伝えします。

■日時

5月20日(土)14時~16時

■場所

 文京シビックセンター 区民会議室4階ホール 

■参加費

会場費・500円

■講演内容

 講演・オサリバン太郎
(アムネスティ・インターナショナル日本事務局長)

 昨年2016年11月8日のアメリカ大統領選と同時に、カリフォルニア、ネブラスカ、オクラホマの3州で死刑に関わる住民投票の議案が出されたが、そのすべてで死刑支持票が多数を占めた。
 カリフォルニアで提案された州法改正案62号は、死刑の廃止と死刑に代わる仮釈放のない終身刑の導入を求めるものだったが否決された。検察側が提起した州法改正案66号は死刑判決から執行までの時間を短縮しようというもので採択された。
 ネブラスカでは2015年に州議会が死刑廃止を決議し、州知事の拒否権を覆した。しかしこの問題を住民投票にかけようという運動により、死刑廃止は保留になっていた。11月8日に州の有権者は、住民投票426号を支持して61パーセント対39パーセントで死刑存続を選んだ。他の州と同様にネブラスカでも死刑執行用の注射薬物の入手が困難になっている。同州の死刑囚は現在10人いる
 一方オクラホマの州議案776号は、国の憲法が禁止していない方法であればどんな執行方法をも認め、州の裁判所が死刑を「残虐」「普通ではない」という判決を出すことを阻止するために州の憲法を改正するというもので、可決された(アムネスティ・インターナショナル国際事務局発表ニュース2016.11.22を要約)。
 人権保障が危ぶまれるトランプ大統領下で、死刑廃止へ向かっていたアメリカの流れは逆行するのか。しかし、存置32州中カリフォルニアを含む9州は10年以上執行を停止しており、米国での死刑執行用薬物の入手も困難である。そう簡単に流れが変わるとは思えない。ことの真相を、アメリカ在住の長かったアムネスティ日本の新事務局長に聞く。